学校では絶対に教えてくれない 英語の「何で?」
「right(正しい)」や「knife(ナイフ)」の「gh」や「k」は、発音しません。
なぜ発音しない文字が付いているのか?
実は、以前は、発音されていました。
1474年に、ウィリアム・キャクトン(William Caxton)が、イギリスで初めて印刷機を導入して出版業を始めました。
それまでは、イギリスには主に5つの方言があり、どの方言が正式な英語という認識はなく、ある地域の方言の本は、他の地域の方言に翻訳されなければなりませんでした。
ウィリアムが出版業を始める時に、ロンドンで話されていた方言とスペルを使うと決めました。
そして、ロンドンが出版業の中心となり、その後も後続者たちがその方言とスペルを使い、それが、標準の英語として認識されるようになりました。
しかしながら、ウィリアムの時代のスペルがそのまま現代まで残ったにもかかわらず、発音は変わり続けました。
そして、現代の発音しない文字となったわけです。
めでたし、めでたし
って、全然めでたくないですね・・・ 受験生にとっては、本当に迷惑な話ですね・・・
補足: 「through(~を通り抜けて)」「thorough(徹底的な)」「rough(ざらざらしている)」「cough(咳をする)」「though(~にもかかわらず)」「fought(戦った)」「bough(枝)」の「ough」の発音は、全部違う発音です。これも、この時代のスペルは残って、発音だけが変化していったことが原因です。
コメント & トラックバック
コメントする